理事長あいさつ

私たちの暮らす三次市。
春には桜、夏は蛍、秋は霧の海、凍てつく冬もまた豊かな三次の自然。
三次人形や三次の鵜飼、神楽といった伝統文化は、先人たちが守り伝えてきた豊かな三次の心。カープソースや三次ピオーネ、日本酒やワインも、三次の豊かな経済土壌が培った三次の逸品。
私たちの故郷には豊かな自然や伝統文化、産業が息づいています。

しかし、中山間地域と呼ばれるこの三次市にも、過疎化、少子高齢化、待機児童の増加などといった現象が急速に訪れ、地域間交流や地域経済の停滞、福祉、教育の分野においても時代の変化に応じた対策が求められています。

私たちは豊かな故郷を受け継ぎ、有り難くもその上に成り立たせていただいています。
同時に、次世代へその豊かな故郷を引き渡す責務があり、美しい自然環境を守り、誇るべき文化を伝承し、豊かな地域経済の発展を促すことは、故郷を守るという私たちの義務でもあります。
「お寺」も、いつの時代も地域と共に在り続けてきた故郷そのもので、地域発展の側面にはお寺参りや合掌の姿といった宗教儀礼が必ずそこにありました。

入園児はもとより、父兄保護者にお寺、仏教に親しんでいただく環境を作り、仏さまに見守っていただく中で、未来を拓く子ども達の健やかな成長を支え、保護者の労働意欲を高め、再就職・雇用を促す。豊かな故郷を守り、次世代へと繋げるため、待機児童解消と雇用推進はワンセットで取り組む重要課題と考え、未来志向の保育園運営を行うことといたしました。

私が小さな頃お世話になった幼稚園の先生がご近所にいらっしゃいます。その先生は今でも、私のことをあの頃の呼び名で、あの頃のままの優しいお顔で接して下さいます。気恥ずかしくも嬉しい、ほっとするひと時です。しかし、都会に行けば行くほど、こんなことはないのではないでしょうか?

地域の子どもたちには、地域の人と共に、地域で育ってもらいたい。そして、地域で育った子どもたちは、いつか大きな海原へと旅立ってもらいたい。その旅立ちへ向けての一歩を専法寺保育園で過ごしていただけると幸いです。

保育園は、子どもたちの安全・安心を最優先することはもとより、社会的信用を得て幅広く活動しなければなりません。社会的責任も重く、社会的意義や公益性も高い事業となり、営利を目的としていないため、非営利法人が望ましいと考え、特定非営利活動法人 専法寺保育園として運営致します。

皆様のご理解、ご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。

特定非営利活動法人専法寺保育園 理事長 梵 大英

〇専法寺保育園ロゴマークの由来

ロゴマークの中心にはきれいな蓮の花が咲いています。蓮の周りには大小の葉っぱ。子ども(蓮の花)を見守る、保護者や保育士、地域の人(葉っぱ)たちをイメージしました。お釈迦さまは、お経の中でこう語られています

極楽浄土の池には大きな蓮の花が咲いて、青色の花には青い光が青く輝き、黄色の花には黄色、赤い花には赤色、白い花には白色、それぞれが美しく光り輝き、その香りは気高く清らか。花の色は、私の胃ののち(個性)。他に染まることなく、ありのままの色で光輝き咲くことが尊い。「そのままでいいんよ。」と。

この世の中にたった一つしかない尊い命。同様に全ての命は等しくくかけがえのない命。一人ずつの個性を伸ばし、また他の個性を尊重できる人に育ってもらいたい。専法寺保育園ロゴマークにはお釈迦さまのみ教えが、そのまま。

〇クラス名について

池の中でやさしく泳ぐ鯉、葉っぱの上ではねるカエル、蓮の咲く池から空高く飛び立つトンボ。どれも専法寺の池に住む生き物たち。子どもたちにもこの生き物たちと同じように、大きくすくすくと育ってもらいたい、そんな想いがクラス名になっています。

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